RSSリーダー
Archive(Monthly
04 | 2016/05 | 06
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Counter
since June, 2008
Favorite
QRcode
QR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「おそ松さん」の六つ子が医療従事者だったらというn番煎じ妄想-小話(15)

今日は日曜日。珍しくぬーよーく友人宅のホムパへ呼ばれて遊びに行くなんてリア充な週末を過ごしています。年間数%あるかないかの出来事です。

手土産のクッキーの箱を持った状態で、ちょいと仕事するためにラボへ寄ったのですが、エントランスの警備員の人たちに、「その箱はここへ置いてけ!」と言われましたwwww警備員が追いはぎすなwwwwwww

約束の時間まで中途半端に余ったので、本日分の「おそ松さん」六つ子医療従事者妄想をうpしてしまいます。

テンプレ諸注意と、これまでにうpした小話は→目次



本日は兄松先生たちのお話です。
何でも許せる方だけお読みください。↓



・一寸先は闇

 すぐ表の通りで人がはねられたとのことで、赤塚病院救外にダイレクトに患者が担ぎ込まれた。ちょうど自分の外来患者がはけ切って野次馬がてら救外を覗き込みに行ったチョロ松先生。そこで目にしたものは・・・
 「えっ・・・!?W辺さん・・・!?」
 担ぎ込まれたのはさっき外来で自分が診察した患者だった。
 パッと見外傷は全身打撲ぐらいに見え、はっきりした外出血も無い。手足も大した偏位は無いように見える。だが意識は全く無いようで、肌色は異様なほど白く、衣服は全部切り開かれ、今まさに救急医の手によって挿管されようとしていた。救急医の話によると、道路を横断中に直進車にノーブレーキではねられ、10mほど宙を舞ったとの事だった。
 「なっ・・・なんでっ・・・つい・・・ついさっき、笑って『また来月にー』って言って帰ったばかりなのに・・・!どうして、どうしてこんなことに・・・」
 思わずよろめくチョロ松。事情を察した救急医が、「まさかチョロ松先生の患者ですか!?」と痛ましげな目で見てくる。壁にヨロケ当たる前に、人の体に当たった。「おいチョロ、役に立てる状況じゃ無いんなら引っ込んでろ。この場に居たいんなら何かしら医者として役に立て。」
 同じく野次馬にやってきたおそ松部長だった。
 「・・・いや、役立てます。」
 おそ松の顔を見たらフッと立ち直った。感情的に支えられて立ち直ったのではなく、研修医の頃から肉体に叩き込まれた刷り込みによるものだった。
 立ち直ったと見た救急医が当座の主治医としてチョロ松に判断を仰いでくる。もっとも、自発はありますが頭を強く打っていていつ止まるかわかりませんので挿管管理しますがよろしいですね?とか、全身CTの結果腸骨骨折と頭蓋骨骨折が主な損傷なのでまずアンギオ室に運びのち血腫除去術としますがそれでいいですね?といった、最終的な同意だけを行えばいいような指示聞きになっていた。幸いにして胸腹部の内臓に損傷は少なく、外科医局の面々の出番はなかった。チョロ松は患者の既往や普段の投薬内容を救急医に都度説明したりして、結局患者がオペ室ドアの向こうへ消えていくまで付き添った。

 その後医局へ戻ると、おそ松先生がカラ松先生に今日の顛末をちょうど話しているところだった。
 「・・・どうやらチョロの外来終わって、道挟んだ反対側の門前薬局へ行こうとして道渡ってたとこを前方不注意の車に轢かれたってとこみたいだな。」
 「確かに交差点の信号はだいぶ離れていて、そこまで行くのを面倒くさがってダイレクト横断する患者は後を絶たないな。2車線とはいえ交通量の多い主要県道を挟んで病院と門前が立ってるとか事故を誘発してるような配置じゃないか。押しボタン式信号を病院入口前にもう一つ付けてもらうとか、警察に対策を相談してみたことはないのか?」
 「以前病院長が陳情したらしいが、県道にはどのくらい間隔をあけて信号を設置するとか法で決まってるから無理だって言われたってさ。信号作りすぎっと渋滞になるってことみてーだな。むしろ遠回りでも病院角の交差点のところまで行って横断歩道を利用するよう、患者にちゃんと指導しろってこっちが逆に怒られたらしいぜ。確かに門前へ渡ろうとして患者が事故ったのはこれが初めてじゃねぇ。」
 「なるほどな・・・。それが理想とは分かっていても、そうはできないのが人間だからこそ事故が絶えないんだがな・・・。医療関係者は人間の怠惰さや弱さに寄り添うのに慣れてるが、警察はそれを憎み取り締まる側だからな。問題を同じレベルで共有するのは我々には永久に無理かもしれないな・・・。・・・チョロ松先生、さっきからひどい顔色で座っているが大丈夫か?今日は早めに休んだ方がいいんじゃないか?」
 「大丈夫です。・・・いや、ちょっと考えてたんですよ。さすがに最初に僕の外来患者さんが変わり果てた姿で救外に担ぎ込まれてるのを見たときは確かにショックを受けたはずだった。でもその後救急の先生と一緒に検査やアンギオ室に行っているうちに、新たな『交通外傷』患者にしか見えなくなっていた・・・。こうやって、客観的に見たらひどく悲しむだろう状況になっても、心を殺して仕事に徹するのをずっと繰り返していたら、僕はいつか人として悲しむべき状況でも悲しみそのものを感じなくなる日が来るのかなって。」
 「あぁん?チョロ、何今更なこと言ってんだ。入院患者を一人看取ってわんわん泣く患者家族を慰めたとしても、その5秒後には別の患者にニコニコしながら外来診察するってのが俺らの商売だ。それで金もらってんだよ」
 「・・・俺はおそ松とは少し違う意見だな。湧き上がる悲しみを都度押し殺すのと、そもそも悲しみが心に湧いてこないってのは、大きな違いだ。悲しみが自然と湧き上がってこない人間のってのは物心ついた頃からずっとそうなんであって、長ずるにつれ周りとの差でやっと違和感を覚え、何も湧き上がってこない自分はもしかしておかしいのではないかと気づいて、必死で僅かでも湧き上がっているものがないか自分の心を探し尽くした結果、悲しみのかけらも見つからないで以来ずっと途方に暮れているものだ。・・・チョロ松は、間違いなくそうではないだろうから安心しろ。」
 「・・・(カラ松『兄さん』?)」
 「・・・」妙に遠い目をしていたカラ松に、チョロ松は声をかけそびれた。珍しくおそ松も沈黙を保ったままだった。
 いや、部長先生はやはりそんなに長くは沈黙を保っていなかった。
 「よーし、こういう時はぱぁーっと飲みにでも行くかぁ!」
 「・・・こういう時以外だって大抵飲んでるでしょ・・・」
 「ははは、チョロ松先生、いつもの調子が出てきたな?」
 「よーし、飲も飲も!飲んで忘れるっつーのを、患者もどーせやってんだ、俺らがやって悪いっつー道理もねぇだろ!」
 「理論が無茶苦茶ですよ、おそ松部長・・・」
 チョロ松の顔が奇妙な泣き笑いになった。それを見てカラ松先生もうんうんと笑顔で頷いていた。
 そうだ、チョロ松が悲しみを感じなくなる日なんて来ない。悲しみを表面的に抑えるのがより上手になるだけだ。仮に堪えすぎた悲しみで心が引き裂かれる日が来るとしても、悲しみを感じられる人間の心に悲しみが湧かなくなる日は来ないんだよ、チョロ松。 悲しみが湧かない人間に悲しみが湧く日が来ないのと同じように。//



・・・SNS上で、医師の仕事をしていて患者さんのタヒを何度も目の当たりにしていると、人のタヒに対して感覚は鈍麻していくのか、と実際聞かれたことがあります。そのとき答えたのは、俗に『自分の子供がちょっと怪我したのは、隣の家の子がタヒんだのと同じくらいのインパクトが親にはある』というのとまったく同じことが、医者にも当てはまる、ということです。ちょっと考えれば当たり前な話なんですが、家族が病気になったときの動揺と受け持ち患者さんの具合が悪くなった時の気持ちは当然同程度ではありません。それは別に患者さんに相対したときは仕事モードになってるからってわけだけじゃないです。外来で年余にわたって診察していた患者さんの訃報は悲しく思いますし、当直でたまたま行った病院でタヒ亡宣告をするだけの関係だったらほとんど何も思うことはありません。当直明けにはもう名前も思い出せません。また、自分の家族が亡くなっても、タヒに至った原因を科学的に考察することは一般人よりできるかもしれませんが、家族を失った悲嘆がそれで完全に和らげられるかと言ったらそんな甘い話でもないです。タヒ体そのものやタヒという現象自体には慣れますが、タヒに面した人々の嘆きとかにはたぶん完全に慣れることはないですね。

ちなみにカラ松先生の独白は、私なりに彼に付与されている『サイコパス』設定を解釈したらこうなりました。wwww
実際のサイコパスがこんなこと考えるのかどうかは知らん。



さて、本日のもうひとつ小話。レントゲン画像を見る水陸松。




・カラ松先生の岡目八目2

 チョロ 「・・・」
 カラ 「チョロ松先生、シャウカステンなんかにフィルムをかけてるのか。珍しいな。」
 チョロ 「あ、カラ松先生。いや、これ集団検診の時の間接フィルムを取り寄せたんですよ。この肺Caの患者さん、時々レントゲン検診してたのに、結局咳が出てからCaの診断受けたっていうから、いつから影があったか追えるかなって。」
 カラ 「なるほどな。一番右が今回オペ前に撮ったやつだな?」
 チョロ 「そうです。で真ん中が半年前、一番左の検診は2年前。」
 カラ 「右は明らかに左上葉に1.5cm大のcoin lesionがあるな。半年前の同じ位置にある影から見ると増大している。」
 チョロ 「半年前の段階で開業医には引っ掛けられてたみたいで、3ヶ月おきにフォローを指示されてたけど忙しくて受診できなかったみたいですね。」
 カラ 「ふむ。半年前のだと影が小さすぎてCaとも炎症の瘢痕とも言えないものな。この時点でCTを撮ればよかったのに・・・いや、勧められても受診できてなかったのか。・・・でもそういう目で見ると、2年前の検診の時のこの影がすでにCaだったんだろうな。」
 チョロ 「えっ!?」
 カラ 「これ、今俺がレーザーポインターで示してる奴、これそうじゃないか?」
 チョロ 「あっ、確かにそう言われてみれば・・・そうかも・・・でもこんな薄い影、検診でひっかけろっていうのはちょっと酷だなぁ・・・」
 カラ 「俺たちはretrospectiveに見ているから見つけられる。そういう意味では卑怯だな。でも勉強になるなコレ。さすがチョロ松だな。(全力笑顔)」
 チョロ 「ドモ・・・(ほんと褒めるときはどストレートだからこっちは照れるよね・・・カラ松兄さんは・・・)」//



この、肺がん診断時以前のレントゲン写真を取り寄せて、いつから影があったか確認することでレントゲン読影の技術を向上させる、ってのは、実際自分が行ったことのある、肺がん症例の多い某呼吸器科でやってた手法です。こうやって読影の精度を高めていくのかーと感心した覚えがあります。読影の技術向上は、ひたすら数を見る、に若くはないですね。



・・・結局昼の実験の合間には書きあがらずに、友人宅から帰ってから仕上げました。www
本日はここまでー。ではまた!

スポンサーサイト
Search this site
Profile
Author:りん@ぜんまい仕掛け

りん@ぜんまい仕掛け

管理人キーワード: アラサー, 草食系内科医, 夜行性, 喪女, 妄想癖, 設定厨, ニコ厨, ゲーマー, やまのぼらー

*リンクフリー*
*Only in Japanese*
*コンテンツは特別に注意書きがない限り転載自由、出典明記要りません。
ただし無断の商用利用と盗作はご勘弁願います*
*古いログの方が面白いと思う*
*万一シを読むために訪れたという奇特な人がいましたら、リンク下の方にあります*


管理者ページ
Follow me
りんシまとめますた(・∀・)
りんシダイジェスト版は↓
Mail

name:
address:
body:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。