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「おそ松さん」の六つ子が医療従事者だったらというn番煎じ妄想-小話(11)

またまた少し間が空きましたが、「おそ松さん」六つ子が医療従事者だったら妄想、本日も懲りずにうpしていきます。

今回は小話(11)ですが、実はこれですでに書きなぐってある小話の半分道中ぐらいっていう。www
思いついた瞬間にどんだけ一気書きしたんだろうね、自分。www



今回はメインは速度松ですが、末松も登場します。
シリアスではありますが前回のようなダークシリアスではなくて、マジな医療ものドラマみたいな感じです。



**テンプレ注意事項**

・うp主はおそ松さんアニメはほとんど見てない、支部やニコ動での二次創作で見たキャラづけに最も影響されている
・兄松が外科医、弟松はコメディカル。6人には年齢差があり、実の兄弟ではなく、たまたま職場で一緒になった苗字松野たち
・BL要素はない、おそ松兄さんのセクハラ程度の微エロ表現はでるかもしれない
・六つ子の趣味や学生時代等々で捏造多数
・現実の日本の医療現場に酷似している状況、病名、治療法および福祉関係者とか家族とかが出てくるように思うかもしれないが、現実のものとは違います。あくまで別の世界線での出来事としてお含みおきください。
・医療現場用語が説明なしで飛び交ってます。用語解説集は気が向いたら(気が向くとは言っていない


六つ子基本設定編はこちら→おそ松カラ松チョロ松一松十四松トド松



以前うpした小話→小話(1)小話(2)小話(3)小話(4)小話(5)小話(6)小話(7)小話(8)小話(9)小話(10)



何でもおkな方は以下どうぞ↓




・雪の降る大晦日の晩に


 医局にいたチョロ松のPHSが不意に鳴った。着信表示を見ればおそ松部長だ。珍しく空いた時間が出来てのんびりできると思ったそばからこれである。奴は今度は一体何の問題を起こしたんですかねぇ・・・。
 「はい、松野チョロ松ですが。」
 「おっチョロか?今手ぇ空いてる?悪りぃんだけどさー、俺がいつも外来で診てる患者がヤバイ状態で担ぎ込まれてくるらしいんだわ。ICUのベッドはもう確保してあっから、受け持ち頼んでいい?確かチョロが今一番重症少なかったよな?俺実はまだ外来捌いてんだわ。」
 電話口ではおそ松のふざけた調子が全く鳴りを潜めていた。ガチな依頼のようだ。チョロ松も思わずソファで姿勢を正す。
 「大丈夫です。何の疾患の方ですか?」
 「俺が診てんのはアルコール性LCバックのHCC。重度のASOもあって両足大腿部からアンプタしてるから循内と整外も併診してる。まぁタバコに酒と全然節制してなかった人生の成れの果てってやつだな。俺にはすげぇ気の良い患者に見えんだけど、若い頃はさんざ悪さしたらしくて家族とは絶縁してんだと。今日福祉課の民生委員が自宅訪問したらぶっ倒れてて、救急要請してきた。自発はあるものの血圧が微妙らしいや。んでタマがめっちゃ腫れてるって。」
 「タマ?とは?それに、血圧微妙って・・・DNRオーダーはあるんですか?」
 「いや、本人からは取れてねぇ。数週間前は自分で車椅子を運転して俺の外来に来てたぐれぇだかんな。あとHCCはだいぶ前にやったラジオ波でコントロールできてる。」
 「なんか、必ずしも外科で診なくても良いような症例ですね。何でおそ松部長が主治医で外来診てるんです?」
 「うちの消化器内科に肝胆膵の専門がいねぇのはチョロも知ってんだろ。それに管や循環器の連中は基本酒飲みのcirrhosisに厳しいっつうか・・・」
 気持ちはわかる。varixがはねて吐血するたびにGIFで止血をやらされるのだ。消化器内科医としては、次また酒飲んで吐血しても赤塚病院にはかかりませんと一筆書かせたいレベルだろう。心カテで冠動脈が詰まるたびにステントを入れさせられる循環器医も同じだ。彼らは仮に自分が喫煙者だったとしても患者のタバコ吸いに厳しい。
 「DNRオーダーが不明じゃとりあえずフルコースですね。ともかく全ては患者さんの状態を実際診てからですけど。」
 「そうだなぁ。まぁチョロ松、一つ頼まぁ。俺も外来終わったらすぐ上がっから。」
 「分かりました」
 
 程なくして救急車のサイレンが聞こえてきた。救外へ行くと救急医にも連絡が入っているようで、検査もそこそこにICUへ直送された。血圧は100いくかいかないか、怪しげな期外収縮が頻発しており、自発呼吸は何とか持っているがリザーバー10Lいっている。熱発しており、アンプタされた足の付け根が片方赤黒く腫れ上がっている。
 「何だこれ・・・」
 「心不全or腎不全、陰嚢水腫、蜂窩織炎、の順ですかね・・・」
 ICU医が素早く心エコーを行いながら推測する。
 確かに右心不全で陰嚢水腫は教科書的には聞いたことがある。しかし普通は下腿浮腫が先に来る。この患者の場合、水分が鬱滞すべき下腿がなかったのでダイレクトに陰嚢に来たのか。座位になった時、我々足のある人間とは違って彼の場合は陰嚢を床に引きずる状態になりやすかったのかもしれない。直感的には説明がつくように思えるが、あまり見たことのない症例であることは確かだ。
 「チョロ松先生、DNRオーダーは?」
 「今のところ不明です。本人からはリビングウィルなし。家族も疎遠らしくて。」
 「フルコースならとりあえずCHDFは繋がないと。水引かないと循環ヤバイですよ。」
 「h○mpじゃ引ききれませんか。」
 「チョロ松先生、バルーン見て。肝予備能もない人なんでしょ。」
 なるほどちらりとも尿が出ていなかった。おそ松部長のやった外来検査ではCrは1.1だったが、今回のエピソードで3ぐらいいっているかもしれない。肝臓と腎臓は血流動態での繋がりがあって、肝臓が悪くなると腎が共倒れするのである。腎不全で血流が悪くなれば心不全に繋がる。元々ASOで足を切る羽目になっているくらいなので、冠動脈もロクなものではないだろう。肝での門脈うっ滞も心不全に拍車をかける。心不全を起こすと次に悪化するのは肺だ。肝予備能がギリギリでも、他に何もなければ一応の生活は送れるが、感染などで体調が崩れると一気にバタバタと複数の臓器がドミノ式に悪くなっていく。多臓器不全という何のひねりもない病態名で呼ばれる奴だ。
 テキパキとICU医がトリプルルーメンを入れていく。両足大腿部からアンプタした後でも鼠径部分は残っているので、入れづらいながらもICU医が頑張ってくれた。拍動が触れず、エコーを駆使しまくりではあったが。
 「蜂窩織炎がカテ側まで来ないと良いんですけどね・・・」
 チョロ松は救急車についてきた民生委員から投薬内容などを聞き、輸液やカテコラミン、抗生剤などを指示していく。しかしおそ松部長が外来でとった血検を見ると本当に肝機能がギリギリそうである。Plt5万。後でICGで肝機能評価しないと。
 カテを繋いでCHDF準備を指示したICU医がチョロ松に再度話しかけてきた。
 「ここ数日で感染コントロールがつかなければ負け戦は必死ですよ。バックがアルコール性のLCでしょう。フルコースと言っても、PCPSまでやるんですか?」
 「どうなんでしょう・・・。正直言って適応かどうかかなり疑問に思うとこですが・・・普通なら家族に話をして意向を伺うところなんですけど・・・」
 「家族と疎遠、と言うことは全くの天涯孤独の人ではないって事ですよね。疎遠になれる家族はどっかにいるって訳だから。できるならSWにでも家族探して来てもらったほうが良いんじゃないですかね?」
 家族については、既に救急車に同乗してきた民生委員が他自治体まで手を広げて探してみると約してくれていた。正直障害年金課の民生委員でも手に余るケースだろう。
 外来を終えたおそ松部長もICUに上がってきて、治療方針は現行で様子を見ると固まった。医学的な面ではあまり迷うところはなかった。感染コントロールは抗生剤で。適応があればデブリ。最悪心肺機能はPCPSで、腎機能はCHDFで代替できる。現代医学で薬や機械で代替不能なのは肝心な肝機能だけだが、こればかりは患者の持つ運と残された予備能力を信じるしかない。

 しかしながら患者家族探しは難航した。その間、皮膚科や泌尿器科にデブリの是非をコンサルトして、局麻下で感染巣を解放したり、感染巣から検出された菌がMRSAで一悶着あったり、ICUカンファに日夜出たりする余計な業務が日常の診療とオペ業務に重なって、さすがのチョロ松もヘトヘトになった。おそ松部長の医局居住日数の記録も順調に伸びていく。患者の容体はPCPSを除く様々なインターベンションにも関わらずゆるく下降気味だった。局部の感染コントロールはついてきたものの、肝心な生命維持臓器の機能が今以上に戻ってこない。意識も一度も戻らない。
 ようやく転機が訪れたのは、たまたま別の患者のリハでICUにきた十四松が、「あれ?この人見たことあるー」と言った事だった。
 「えっ、十四松君、この人知ってるの!?」
 「あっチョロ松先生だー。先生の患者っすか?たぶんね、足が無いけど、この人すげぇ昔に大学野球で結構活躍してた人っすよ。名前に覚えがあるっす。顔にも面影が。プロには転向しなかったから、一般には無名かもしれないっすけどアマチュア界じゃ有名っす。」
 この情報を民生委員に伝えたところ、患者の故郷が判明し、親戚筋のつてをたどって、最終的に実の娘という人に連絡が取れた。しかしながら、昔よほどの事があったのか、仮に亡くなっても遺体を引き取る気も無いという。DNRオーダーだけは血縁者にしかできないという旨を民生委員経由で伝えてもらったが、赤塚病院にまで行くのも遠くて嫌だとのこと。おそ松部長の「最低でも手紙で同意書を郵送して一筆書いて送り返してもらえ」という鶴の一声で、チョロ松が同意書を手紙にして送る事になった。
一般的な手術同意書のようにテンプレのない手紙を苦労して認め終わったチョロ松が、外科病棟で頬杖をつきながらごちる。
 「返信、もらえますかねぇ・・・。」
 「いっくら昔散々悪い事して家族に迷惑かけたっつったって、血の繋がった娘だろ?手紙を送り返すくらい、大した手間じゃねーよ。返信用封筒まで切手付きで付けてやったんだ。そんくらいやったってあちらさんに損はねぇはずだ。」
 「それはどうかな・・・。」
 「うわっトド松君!いつからそこに?」
 「いや、ちょうど新入院の患者さんの手持ちの内服確認に来たんですよ。それにしても、そこまで関わり合いになるのを嫌がってる娘さんに、手紙にしても治療方針決定の同意を無理強いするのってどうなのかな・・・。そっとしておいてあげた方が良い気もするけど・・・」
 「うーんそうしてあげたいのも山々なんだけど・・・。でも僕らはいくら患者さんの事を親身になって心配しても、やっぱり所詮赤の他人なんだよね。法的には、何の決定権もないんだよ。」
 「いっくら昔なんかあったって言ってもなぁ、真の親の危篤ってのは知ったら知ったなりに何か思うところってのは出てくるもんじゃね?顔だけはやっぱタヒぬ前にもっかい見とこうかなって思ったりさ。知ってたのにタヒに目に会えなかったらそれはそれで後悔すんじゃねーの。案外、明日あたり来たりしてな。その娘。」
 「・・・」

 果たして数日後、娘は実際赤塚病院にやって来た。ICUで無言で父親に面会し、おそ松とチョロ松のムンテラを聞いて、現状以上の侵襲的な延命はしない旨に同意して帰って行った。その後娘に面会した民生委員によれば、やはり遺体は引き取りたくないとの事であった。病院には来たが、葬式を出すまでの気にはならなかったのだろう。物言わぬ変わり果てた父の姿を見ても、娘の心は動かされなかったようだ。
 彼女の本当の内心は彼女にしか分からない。過去にマジで何があったのか、と思うが、元気だった時に患者がおそ松部長に語ったのは、『散々迷惑かけたから家族に勘当されるのは仕方ないんだ』という、苦笑いを伴う抽象的な述懐だけだったのだ。
 娘が面会に来た数日後、患者はそれを待っていたかのように息を引き取った。大晦日の晩だった。雪の降りしきる中、当直の民生委員と遺体を乗せて病院の裏玄関から去っていく救急車両を、外科病棟の面々だけが見送った。//




ふと気が付くと、せっかく外科病棟の設定にしたのに、かっこいい手術の話じゃなくてズルズルした内科症例の話ばっかりになってしまっている!
・・・とは言え、書いてる人が内科だからしょーがないって言えばしょーがないんですが。www
経験してないもんは書けん。

実はこの話には後日談が2つ分あるんですが、長くなるんで次回うpへ持ち越します。今日はこのへんで。ではでは。



本日の追記は、六つ子の名刺(英語表記版)。




おまけの設定・超小話(8)


・六つ子の名刺

Akatsuka General Hospital

Department of Surgery
Director
 Osomatsu Matsuno,MD,PhD
email: Oso-matsu@akatsuka-hp.c○.jp 

Department of Surgery
Chief Pediatrician
 Karamatsu Matsuno,MD
email: pinefield-null@akatsuka-hp.c○.jp

Department of Surgery
Senior Resident
 Choromatsu Matsuno,MD
email: c_matsuno@akatsuka-hp.c○.jp

Department of Nursing
Chief Nurse in Surgical ward
 Ichimatsu Matsuno,PhD
email: one_pinetree@akatsuka-hp.c○.jp

Department of Rehabilitation
Physical Therapist
 Jushimatsu Matsuno,MMSc
email: matsu14@akatsuka-hp.c○.jp

Department of Pharmacy
Pharmacist
 Todomatsu Matsuno
email: TdMatsuno@akatsuka-hp.c○.jp

(ただし6年制薬学部卒業ならTodomatsu Matsuno,MPharmとなります)


いやーこの名前の後にDoctorとかMasterの称号付くのって実に厨二病的だよね(違

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